製品概要
モンコントロール解析ソフトウエアは、 レオメーター及びムーニー粘度計のために専用設計された ソフトウエアです。 豊富な機能を持ちながら、ユーザーフレンドリーな容易さも持ち合わせています。 また、 市販されているすべてのレオメーター 及び 粘度計との組み合わせも可能です。
使い方は非常にシンプルで、ユーザーは簡単に試験を「構成」し、「組み合わせ」を実施することができます。サンプル片を試験機にセットした後はオペレータの追加操作なしで自動で試験を実行可能です。特にMonTechレオメーターと組み合わせた時に最高の能力を発揮し、広レンジのサンプル物性を測定することが可能になります。本ソフトウエアは最新の技術を導入し、マイクロソフト社Windows OS上で動作するように設計されます。
主な特徴
◎モジュラー構成でわかりやすい仮想構造
◎バージョン管理機能付き試験構成システム
◎3,000種類以上の試験機能
◎試験機器の自動較正
◎ユーザーに合わせた最適化機能
◎オンライン統計処理機能
◎ユーザーとアクセス権限管理機能
◎特別な試験の設定可能
◎ODBCのユニバーサルデータベース機能
◎ヘルプアシスタント機能
試験構成ユニット
試験構成ユニットは、ソフトウエアのダイナミック試験構成システムを使用し、簡単に試験を「作成」「編集」「管理」することができます。テスト構成は過去の試験を照合し選択して構成が可能。テスト構成はグループ化し、カテゴリー分けもできます。試験の経過時間、温度などの一般設定項目はより簡単に変更できるように区分けされています。測定はドラッグ&ドロップで選択でき、それぞれのリミット値も簡単に入力できます。
自由に決定可能なパラメータ
◎温度
◎オシレーション周波数
◎オシレーション振幅
◎時間
◎サンプリング・レート
◎測定サイクル数
◎圧力(オプション)
◎ダイギャップ(オプション)
試験構成とカスタム化
試験ユニット
ソフトウエアを使用して試験プロセスをオンスクリーンでモニター可能です。上下テストチャンバーの温度グラフ、モーターのオシレーション動作情報に追加して、11個の選択肢から選んで2個のグラフで試験をモニターします。さらに、10個の選択肢から選んで測定値を同時にメインスクリーンで表示ができます。時間軸と試験時間の表示は自動でスケーリングされて表示されます。
測定のリアルタイムモニタ例
結果レポートユニット
モンコントロール解析ソフトウエアでは、試験レポートを自由なデータの組み合わせで作成できます。試験後に決められた形式で自動的に印刷する設定にすることも可能です。良、不良判定を指定のプリンターで印刷することも簡単です。
印刷用試験レポート例
データユニット
モンコントロールデータユニットは実測値からレオロジー値を計算、値の評価、印刷をします。レポート用の選択項目は試験構成とデータ範囲で指定します。
測定データ表と解析
測定限界値の指定から判断する良、不良判定を含むデータ表はざっと試験結果を確認するのに最適です。平均値の中間値、標準偏差などの統計解析は自動で計算され表示されます。また、左のグラフのように3次元グラフでトレンド解析をすることも簡単です。
3-D グラフによるトレンド解析
データの解析と出力ユニット
試験結果表はスプレッドシートやテキスト形式で保存でき、さらなる解析に備えます。統計解析にはモンスタットというソフトウエアが別途用意され、直接モンコントロールデータベースより数値をインポートすることが可能です。データの変換などは一切不要です。
統計解析
カスタム化
万が一、必要な機能がモンコントロール解析ソフトウエアに装備されていない場合でも、別途に専用で開発もいたします。是非、ご相談下さい。
データ統合
モンコントロールはネットワーク経由での制御ソフトウエアのため既存のERPシステム等との連携も可能です。
システム設定
モンコントロール解析ソフトウエアはお好みに合わせて変更できる項目が用意されます
- グラフの種類 / 接続線の色
- 試験構成にカスタム情報の掲載
- 言語
- 測定単位
- ヘルプアシスタント
- データベースのソース
- 試験結果の保存先t
- 測定器材
- 新測定機材の認識
アクセス権限ユニット
安全で効率的な運用のためにモンコントロールソフトウエアは、一部の機能にアクセス制限をかけることができます。例えば、「ユーザーは新規テストの構成は作成できるが、削除はできない」など、他にも様々なアクセス制限機能でです。
言語選択
現状ではメニュー表示は「英語」「ドイツ語」等となります。只今「日本語」表示の対応も進行中です。
ヘルプとヘルプアシスタント
ヘルプアシスタントがビルトインされているので、困った時もヘルプアシスタントの助言に従って進めていけます。もし、より詳細なご説明などが必要な場合はオンラインヘルプをいつでも呼び出していただけます。
特別な試験:架橋レート試験
MDR または D-MDR 3000 試験機と組み合わせていただけば架橋レートの試験が可能です。事前設定したキュアレートで生産用のテストサンプルを順々に試験することが可能です。試験で決めた架橋レートに到達したら試験シーケンスはキャンセルされます。
事前架橋レートの設定画面
Min-max 架橋レート
特別な試験オプションでは20個までの任意の試験継続、停止条件を設定可能です。最初の試験が参考値となりますので、最初の試験で試験継続、停止条件を100%にすることが必要です。そこから架橋レートを計算していきます。試験シーケンス中は試験継続、停止条件表示横の現在の架橋レート値をモニター可能です。そして、計算された架橋レートの最小値、最大値がグラフ表示されます。測定後の結果は架橋レートの最小値、試験継続、停止条件の表となります。この表はいつでもユーザーが確認可能です。
データベースシステム
ODBCによる標準化されたデータベースアクセスをサポートしますので、既存のデータベースで簡単にデータ管理可能です。
様々なデータベースオプションをサポート。
システム要件
MonControl解析ソフトウエアは追加のアドインカードなどは不要です。また、複数のPCへのインストールもサポートしていますので、複数のワークステーションで解析業務を行うことが可能です。
Client | Server | |
CPU | 1,4GHz | 2GHz |
RAM | 256MB | 512MB |
オペレーティングシステム | Windows 2000 Windows XP |
Windows 2000 Server Windows 2003 Server Linux |
ハードディスクドライブ | 2GB | 10GB |
モニタ解像度 | 1024 x 768 | |
データベース | ODBC capable | |
ネットワーク | TCP/IP |