製品概要
ゴム用フィラー分散試験機。
ゴムコンパウンドでのフィラーの分散を高速で正確に測定します。単純な試験で分散性を直接測定でき、追加の評価などは不要な高速でシンプルな試験機です。 デジタルイメージ処理技術を使用して分散せずに塊状になっている部分のサイズと比率を秒単位で測定できるため、定量的な評価が可能です。サンプルの切り出しは付属のツールでシンプルに準備可能。 加硫コンパウンドの物性である「引張強度」「引き裂き強度」「耐疲労性」「耐摩耗性」等はフィラー分散に依存します。 本体からの信号は高速データ収集システムを通過し、ディジタル処理。そしてユーザーのリファレンススケールに対して、または標準のリファレンスイメージに対しての比較を自動的に行い、設定された方法、例えばPhillips 10スケールなど、でクラス分けします。実証試験で培ったヒストグラム・ソフトウエアが粒子の数とサイズをレーティングします。
製品紹介ビデオ
主な特徴
◎他の光学試験方法と比較してクイックで簡単なフィラー分散性試験。(同じサンプル形状であれば2分以内に終了します)
◎加硫済/未加硫のゴムコンパウンド両方に使用でき、正確で再現性の高い試験を秒速で行います。
◎フィラーの分散率、分散、粒子サイズをディジタルのイメージ処理で計算します。
◎カーボンブラック、シリカ、天然の非オーガニック材料などすべてのフィラーに使用可能です。
◎用途に合わせて3レンジの倍率を用意(30x・100x・1000x)。 1000倍率モデルを使用すると100nmレベルの粒子を検出できるので、シラン処理、マイクロ粒子測定に最適です。
◎ASTM D-7723 及びISO 11345 試験に完全準拠します。
◎加硫済サンプル用切り出しカッター付属
◎装置較正用サンプル付属
◎明るさ、コントラスト、露出可変
◎焦点はコンピュータ制御
◎現場での過酷な環境に対応、アルミの削りだしボディを使用した超堅牢仕様
装置概要
測定原理
ディスパーテスター3000は反射光を利用して分散性を測定します。そのため、クイックかつ正確にフィラーの分散性、塊サイズを測定できます。
1.サンプル表面をスキャンします。
2.平滑面は反射が無いので黒く見えます。
3.塊はカメラセンサーに光を反射し、グレー、白などとして確認できます。
「塊のレーティング」「分散性のレーティング」
測定データは自動的に標準で指定されている分散モデルと比較されます。
そして、1から10でレーティングされます。さらに、塊の数、サイズ、分散について表示されます。
測定イメージとリファレンスイメージを別々に表示しコンピュータ画面で目視確認できるようにします。
サンプルの準備
サンプルの準備とはゴムサンプルを切り出し、切りたてのフレッシュな表面を測定に使用する事にあります。分散性測定器にはシンプルなカッターが付属し、加硫済サンプルの切り出しを最適化します。
倍率レベル
DisperTester 3000 には最大倍率に合わせて3モデルあります
- 1000x 倍モデル: 100nmクラスの粒子も検出します! シラン処理、マイクロ塊測定に最適です。
- 100x 倍モデル: 小さめのフィラーの粒子サイズに最適
- 30x 倍モデル: 大きめのフィラーの粒子サイズに最適
仕 様
準拠標準 | ◎ISO 11345 : 2006 ◎ASTM D 7723 |
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倍 率 | ◎100x = 100倍 ◎30x = 30倍 ◎1000x = 1000倍 |
アパーチ | ◎100x = 4mm x 3.5mm ◎30x = 9mm x 5mm ◎1000x = 4mm x 3.5mm |
粒子サイズ | ◎100x = 1μm〜58μm ◎30x = 10μm〜191μm ◎1000x = 100nm〜3μm |
レンズシステム | ◎Carl Zeiss 製TELECENTRIC レンズシステム(四隅の歪みはありません) ◎解像度:5メガピクセル |
出力データ形式 | ◎PDF ◎JPEG ◎ASCII |
光 源 | LED (12 Pos) または ハロゲン (より広い光スペクトラムの分散が必要な場合にご使用下さい) |
コンピュータ要件 | ◎コンピュータOS: Windows PC ◎ディスプレイ ◎キーボード ◎マウス ◎プリンター |
インターフェイス | USB 2.0 |
電源仕様 | 単相:80V - 250V 定格:1A 47/63Hz |
本体サイズ(mm) | W:160 × D:460 × H:190 |
重 量 | 17.5 kg |